こんにちは、オフィス電話本舗Mです。
DXを企業で進めていくために、ITの専門家だけでなく、社員一人ひとりのデジタルリテラシーの向上が求められています。
今回はIPA NEWS10月号の特集より、DXとデジタルリテラシーの関係、デジタルリテラシー向上のためにできることについて解説します!
参考元:IPA NEWS 10月号
デジタルリテラシーとは?
リテラシーとは、もともと読み書きをする能力のことを言いますが、最近ではその分野の知識を持ち、理解し、活用する能力を表す言葉として使用されることが一般的になりました。
デジタルリテラシーとは、デジタル技術に対して知識を持ち、理解し、活用できる能力のことです。
DX推進に社員のデジタルリテラシー向上が必要な理由とは?
DX推進に社員のデジタルリテラシー向上が必要な理由とは、ITツールをただ導入すればいいだけではなく、会社全体のIT戦略に沿ったシステム活用ができる状態を目指す必要があるからです。
その企業の理念やビジョンについてよく知らない専門家や専門の企業にシステムだけお任せしても、それはただITツールを導入するだけになってしまう可能性が高くなります。
DX推進は、ただITツールを導入すればいいのではなく、ITツールを活用してより社会のニーズに応え、企業の価値を高めていくことをいいます。
そのためには、現在日本企業に多い、現場ごと、部分的にシステムを活用している状態ではなく、
現在の業務の全体像とシステムを総合的に把握し、
企業の理念やビジョンに合わせたIT戦略に沿って、
新しい業務の全体像を構想する
そしてそれを専門家や企業と相談しながら最適な方法を探っていくことを実現する力が
DXを推進する企業には必要になってくるのです。
この力を企業が身に付けるためには、企業の理念やビジョンに沿って、専門家と対等にやり取りできるよう社員のデジタルリテラシーが必須になってきます。
IPAの調査でも、従業員のデジタルリテラシー向上に関して企業全体で取り組んでいる企業は、DXの成果を上げている傾向が出ています。
もし、DX推進の具体的内容に悩む場合には、DXの専門家であるDXアドバイザーに相談するのがおすすめです。
DXアドバイザーは、DX推進のための組織の体制づくりや人材育成、また個人情報の取り扱いなどDX推進の上で必要になってくる法務についての知識などを備えたDXの専門家です。
オフィス電話本舗を運営する株式会社FISソリューションズには、このDXアドバイザーの資格を持った社員が40名在籍しています。
DX化の「何を・どこから・どうやって」とお悩みの場合には、お気軽にご相談ください。
DXやDXアドバイザーについて詳しく知りたい方は「DX推進に必要なのは、外部変化をリスクではなくチャンスととらえる視点!」の記事もご覧ください。
デジタルリテラシー向上のためにできることとは?
デジタルリテラシーの向上のためには具体的に何をすればよいのか考えた時、参考になるのがデジタルリテラシー協議会が策定した『Di-Lite』です。
Di-Liteは、すべてのビジネスパーソンが身に付けるべきデジタルリテラシーの範囲を以下の三分野をカバーし定義しています。
- IT・ソフトウェア
- 数理・データサイエンス
- 人工知能(AI)・ディープラーニング
そして、その中でも学習すべき範囲を以下の検定の資格試験の範囲としています。
- IT・ソフトウェア→ ITパスポート試験
- 数理・データサイエンス→ G検定
- 人工知能(AI)・ディープラーニング→ データサイエンティスト検定
つまりこれらの資格試験の勉強をするのがデジタルリテラシーを向上させる方法の一つであると言えます。
Di-Liteについて詳しくは「Di-Lite啓発プロジェクトサイト【公式】|デジタルリテラシー協議会」をご覧ください。
また、IPAが開設した『マナビDX』というサイトもデジタルリテラシー向上に役立てることができます。
講座を
「Why(DXの背景)」
「What(DXで活用されるデータ・技術)」
「How(データ・技術の活用)」
「マインド・スタンス」
に分かれたテーマから選ぶことができ、まさに今必要なこと、知りたいことから学ぶことができるのが魅力的です。(無償・有償の講座があります)
デジタルリテラシー協議会推奨資格の出題範囲の内容とは?
Di-Liteの範囲とされている範囲をカバーする、3つの資格の出題内容をご紹介します。
ITパスポート試験
概要:
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
(引用元:【ITパスポート試験】情報処理推進機構)
出題範囲:
■ストラテジ系(経営全般)
∟企業と法務
∟経営戦略
∟システム戦略
■マネジメント系(IT管理)
∟開発技術
∟プロジェクトマネジメント
∟サービスマネジメント
■テクノロジ系(IT技術)
∟基礎理論
∟コンピューターシステム
∟技術要素
(参照元:【ITパスポート試験】情報処理推進機構)
G検定
概要:
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
(引用元:G検定とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】)
主題範囲:
■人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
■人工知能をめぐる動向
■人工知能分野の問題
■機械学習の具体的手法
■ディープラーニングの概要
■ディープラーニングの手法
■ディープラーニングの社会実装に向けて
(参照元:G検定とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】)
データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)
概要:
『データサイエンティスト検定 リテラシーレベル』(略称:DS検定 ★)とは、アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル:★)と数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラムを総合し、実務能力と知識を有することを証明する試験です。
(引用元:データサイエンティスト検定 リテラシーレベル | 一般社団法人 データサイエンティスト協会)
出題範囲:
■データサイエンス力
∟統計数理基礎
∟サンプリング
∟画像認識
…など
■データエンジニアリング力
∟システム企画
∟データ構造の基礎知識
∟基礎プログラミング
…など
■ビジネス力
∟ビジネスマインド
∟AI活用検討
∟リソースマネジメント
…など
(参照元:データサイエンティスト検定 リテラシーレベル | 一般社団法人 データサイエンティスト協会)
社員一人ひとりのデジタルリテラシー向上と、専門家との連携でDX推進を加速!
企業のDX推進のためには、社員一人ひとりのデジタルリテラシーを向上させることが効果的です。
もちろんそれだけでなく、そのデジタルリテラシーを活かして専門家とのスムーズな連携を行っていくことも重要です。
例えば、ビジネスフォンやルーター、サーバーなど通信・IT環境では資格が必要な工事や、安心・安全に使い続けるために適切な管理が必要になってきます。
これを自社で行おうとすると非常にコストがかかってしまいます。
オフィス電話本舗のIcon (IT環境総合コンサルティングサービス)なら、この専門分野をオフィス電話本舗が総合的に行います。(Iconでは、通信・IT環境だけでなく企業経営についても支援しています)
Iconを利用すれば、企業で担当部署を作り、人材を育成するよりも低コストで最適な環境を作ることができるのです。
Iconについてくわしくはこちらのページをご覧ください。
社員のデジタルリテラシー向上と専門家との連携で、ぜひ高コストパフォーマンスにDX推進を加速させましょう。