こんにちは、オフィス電話本舗Mです。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は経済産業省が認定した国家試験である、情報処理技術者試験を実施しています。
情報技術者試験というとIT専門職の方のみが受ける試験に思えますが、様々な区分があり、ITを提供する側だけでなく利用する側も活用できる試験もあります。
そんな利用者側で活用できる試験の一つが情報セキュリティマネジメント試験(SG)です。
今回はIPA NEWS 12月号の特集『企業のDX推進エンジン、「iパス」「SG」活用術!』を基に、情報セキュリティマネジメント試験(SG)についてと、DX推進のための活用方法をご紹介します!
参考:IPA NEWS 12月号
DX推進に『iパス』『SG』が重要な理由とは?
DXとは、データとデジタル技術を活用し、変化する顧客や社会のニーズに応え、企業自体もより良く変革していこうとする目標のことです。
そのため、DX推進のためにはデータとデジタル技術を安全に活用できるデジタルスキルのある人材が必要になってきます。特に人的資源に限りがある中小企業では、今いる人材の育成が重要です。
『iパス』と呼ばれているITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が身についていることを証明する国家試験です。
そのため、データとデジタル技術を活用していくDX推進のためには必ず押さえておきたい知識であると言えます。
ITパスポート試験については『ITパスポートの概要や活用方法をご紹介!』の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらも是非ご覧ください。
また、デジタル技術を活用するために必要なデジタルリテラシー育成に向けた試験については、G検定、データサイエンティスト検定などもあります。それらの試験については『DX推進に必須!デジタルリテラシー向上のためにできることとは?』の記事でご紹介しています。
データとデジタル技術を活用していくと、情報の取り扱いが便利になると同時に、しっかりセキュリティ対策をしないと不正に利用されてしまう危険性も増えていきます。そうした情報セキュリティは年々重要視されており、法整備も進んでいます。中小企業でも情報セキュリティ対策は必須です。
情報情報セキュリティ対策を進めていくための人材育成として、『SG』と呼ばれている情報セキュリティマネジメント試験を活用することができます。
情報セキュリティマネジメント(SG)とは
画像引用元:情報セキュリティマネジメント試験とは|情報セキュリティマネジメント試験
概要
情報セキュリティマネジメント試験は、公式ホームページでは以下のように紹介されています。
IT環境が普及し様々な情報が電子化している中、サイバー攻撃はどんどん巧妙化、複雑化しています。個人情報や業務の内容など多くの情報を守るため、情報セキュリティの確保は大規模企業だけでなく中小企業でも必須です。
そんな情報セキュリティをマネジメントできる人材の育成に活用できる試験です。
試験内容
試験は午前90分、午後90分で行われます。
どちらも多肢選択式、100点満点中60点が基準です。
午前中の出題内容は主に以下になります。
- 情報セキュリティ全般
情報セキュリティの考え方、基礎知識などについて - 情報セキュリティ管理
ISMS、インシデントなど情報セキュリティ管理の実践規範について - 情報セキュリティ対策
マルウェア対策、アクセス管理や情報セキュリティ啓発など各種対策について - 情報セキュリティ関連法規
個人情報保護法、不正アクセス禁止法など情報セキュリティに関連する法律について
また、関連分野としてテクノロジ(ネットワークやデータベースについてなど)、マネジメント(システム監査、サービスマネジメントなど)、ストラテジ(経営管理、システム戦略など)といった社会人として知っておきたい基礎知識も範囲に含まれます。
午後の出題範囲は、ケーススタディによる出題がされます。業務の現場における具体的な取り組みについてのケースを扱うことで、情報セキュリティ管理の実践力が問われています。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)の活用方法
お客様に自ら提案するための提案力向上に
新しいサービスや商品、機器などを扱う際には情報セキュリティ対策についても考慮する必要があります。決まった内容だけを提案するのであれば事前に調べた内容を社内で共有すればよいため、社員一人ひとりがデジタルスキルを身に付けている必要はありません。
しかし、お客様それぞれに環境の違いがあり、理想のサービスなども異なります。
そうしたお客様それぞれの要望に合った提案をするためには、自社のサービスや商品、機器についての知識だけでなく情報セキュリティについての知識も必要になります。
情報セキュリティマネジメント試験を通して情報セキュリティマネジメントについて実践的な知識を得ることで、お客様に対してより安全かつ魅力的な提案ができるようになり、他社との差別化にもつながります。
システムの安定運用のために
お客様に提供するだけでなく、自社内でもデジタル技術を利用したシステムを運用して業務の効率化を行っている企業はたくさんあります。そうしたシステムを安定して運用するためには、情報セキュリティ対策が必要になります。
社員一人ひとりが情報セキュリティへの正しい知識と高い意識をもつことで、サイバー攻撃の被害に受けることなく日々の業務を行うことができます。
社外への情報セキュリティ品質のアピールとして
社内で情報セキュリティマネジメント試験の資格を何人以上取得しているかなどを公開することで、自社が情報セキュリティに対して高い意識と品質を持っていることをアピールすることができます。
情報セキュリティ対策をするなら、人的環境だけでなく物的環境も!
情報セキュリティ対策には、情報セキュリティの知識を持った人材を揃えるという人的環境だけでなく、ウイルス対策ソフトやUTMなどの物的環境も重要です。
UTMとは、インターネットとLANの間に設置するだけで、様々な脅威から社内ネットワークを守ってくれる、統合脅威管理アプライアンスと呼ばれている機器です。
UTMの中でもおすすめなのが、SAXA UTM SS6000Ⅱです。
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