こんにちは、オフィス電話本舗Mです。
今回はIPA NEWS 6月号の特集で紹介されていた、情報処理安全確保支援士について詳しく解説します!
情報処理安全確保支援士は、2016年10月に創設された新しい資格ですが、登録者はすでに2万人を超えています。
ほとんどの人が業務でも私生活でもITを利用している現代社会では、サイバー攻撃は非常に身近であり、影響の大きいものです。
高いレベルのサイバーセキュリティ対策の知識を持った情報処理安全確保支援士の存在は、DX推進にとって非常に心強い存在となります。
参考:IPA NEWS 6月号
DXにおけるサイバーセキュリティ戦略の重要性
DX(デジタルトランスフォーメーション)では、データとデジタル技術を活用し、顧客、社会のニーズに応えつつ、企業自身もより良くなる変革を求められています。
ITツールを導入するIT化だけでなく、ITツールを活用することが求められているため、たくさんの従業員や取引先、顧客がITツールに触れることになります。
その分サイバー攻撃を受けるリスクは高くなり、攻撃を受けた際に影響が出る範囲も広くなることは確実です。
そのため、顧客、社会、会社自身が安心してデータとデジタル技術を活用していくためには、サイバーセキュリティ戦略が非常に重要になってきます。
DXについて詳しくは「DX推進に必要なのは、外部変化をリスクではなくチャンスととらえる視点!」の記事をご覧ください。
情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)とは
情報処理安全確保支援士は、法律上以下のように定義されています。
サイバーセキュリティに関する相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うとともに、
必要に応じその取組の実施の状況についての調査、分析及び評価を行い、
その結果に基づき指導及び助言を行うこと
その他事業者その他の電子計算機を利用する者のサイバーセキュリティの確保を支援することを業とする引用元:制度について:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
つまり、サイバーセキュリティについて深い知識と確かな技能を持った専門家である証が情報処理安全確保支援士です。
情報処理安全確保支援士は、略称として「登録セキスペ」と呼ばれています。
登録セキスぺの3つの特徴
登録セキスペは取得するだけで、高度な知識と技能がある証となります。
社内評価の基準や人員配置の基準にもしやすく、人材の活用がしやすくなります。
さらに、資格取得した人材を活かしやすくなる特徴として、登録セキスぺには以下の3つの特徴があります。
①人材の質の担保
登録セキスぺは難易度が高く、取得すること、取得を目指すことで従業員のサイバーセキュリティに対する知識、技能の向上の機会となります。
また、取得後も有料の講座があり、常に最新の知識・技能の維持ができることも魅力的です。
②人材の見える化
登録セキスぺは名称独占の資格であり、実際に資格を取得した人しか「情報処理安全確保支援士」「登録セキスペ」を名乗ることができません。
そのため、これらを名乗っている人が資格取得をできる知識、技能を持った人だということがすぐにわかります。
また、検索サービスがあり、氏名、所属企業、勤務地や、保有スキルなどをインターネット上で確認することも可能です。
③人材活用の安心感
登録セキスぺは、機密保持義務、信用失墜行為禁止義務が課せられています。
禁錮以上の刑、またはサイバー犯罪関連の刑に処せられたことがないという条件もあります。
そのため、登録セキスぺは高度な知識、技能だけでなく、倫理観も持ち合わせている人物が取得、継続できる資格です。
こうした条件から、安心して人材を社内で活用させることができます。
登録セキスぺが果たす企業・組織内の役割・メリット
登録セキスぺは企業、組織の情報システムの企画・設計・開発・運用が安全に行われるよう支援します。
また、サイバーセキュリティ対策については、調査・分析・評価を行い、必要な指導・助言が可能です。
そのため、企業内・組織内に登録セキスぺがいることで、サイバーセキュリティ対策の推進がしやすくなります。
自社でサーバーセキュリティ対策をする際はもちろん、専門の企業と連携して行う際にも、自社に合った対策ができるようスムーズな連携が行えるようになります。
登録セキスぺが在籍していることや、何人在籍しているかということは公表が可能です。
登録セキスぺが複数在籍していることから、サイバーセキュリティ対策をしっかり行っている企業だという顧客、取引先への信頼向上にもつながります。
また、ITベンダーでは入札要件となる人材の資格として情報処理安全確保支援士が該当することもあります。
以上のように、登録セキスぺは企業・組織の情報システムの安全な活用、サイバーセキュリティ対策、社会的信頼等の推進、向上などに非常に重要な役割を果たし、企業にメリットをもたらします。
登録セキスぺになる方法
登録セキスぺになるには、「情報処理安全確保支援士試験」に合格するか、既定の人材育成プログラムを受けるなど条件をクリアし「登録セキスペ試験合格者と同等以上の能力を有する」と認められる必要があります。
詳しくは以下のページをご覧ください。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)になるには:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
自社に合ったサイバーセキュリティ戦略を
DX推進に当たり、すべての企業がサイバーセキュリティ戦略を立てる必要があります。
しかし、企業の規模や業務内容などによって必要な対策はそれぞれです。
情報処理安全確保支援士の取得や人材育成はすぐには難しいかもしれませんが、まずは自社のサイバーセキュリティが大丈夫かどうかを可視化することから始めるのがおすすめです。
それには、IPAが提供している「サイバーセキュリティ経営可視化ツール」や、「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」等がおすすめです。
「IPAよりサイバーセキュリティ経営可視化ツール「ウェブ版」登場!」の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
また、DX推進にお悩みの場合は、DXについて多岐にわたる知見と専門性をもつDXアドバイザーへのご相談がおすすめです。
オフィス電話本舗を運営している株式会社FISソリューションズは、社員40名がこのDXアドバイザーの資格を持っています。
DXアドバイザーについて詳しくは「DX推進に必要なのは、外部変化をリスクではなくチャンスととらえる視点!」の記事をご覧ください。
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