IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発行している広報誌「IPA NEWS」の9月号よりInternet Explorer(以下IEと記載)のサポート終了についてピックアップ!
IEサポート終了にあたり、今からやるべき対策をご紹介します。
IEサポートは2022年6月16日(日本時間)にサポート終了!
Microsoftが提供していたInternet Explorerは主要なウェブブラウザの一つでしたが、2022年6月16日にサポートが終了されることになりました。
サポート終了後はMicrosoftが新しく提供し始めたウェブブラウザ、Microsoft EdgeのIEモードでアプリやサイトなどのコンテンツを開くことができます。
このIEモードは少なくとも2029年まではサポート予定とされていますが、おそらくその後は使用できなくなる可能性が高いため、IEモードを頼りにしすぎないよう対策を取っておくことが必要です。
Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了 – Windows Blog for Japan
サポートが終了してしまうということは、単にコンテンツのデザインが崩れる、利用できなくなるということだけでなく、セキュリティも脆弱になってしまいます。
情報セキュリティの観点からも対策をとっておく必要があると言えるでしょう。
IEのブラウザを利用していた場合の対策
IEのブラウザをつかってウェブコンテンツなどを利用していた場合には、別の長期的なサポートを受けられるウェブブラウザに切り替えることが有効な対策となります。
大きなシェアを占めているものとしては、Microsoftが提供している「Microsoft Edge」、Googleが提供している「Chrome」やMozillaが提供している「Firefox」などがあります。
社内のシステムなど業務用に利用していた場合には、Microsoft EdgeのIEモードも含め、今後どのブラウザで使用すべきか情報システム担当者に確認しておけると安心です。
IEのブラウザ向けにコンテンツを提供していた場合の対策
ウェブサイトや従業員向けのポータルサイトなどの運営・管理を行っている場合には、より対策が必要になってきます。
IEコンテンツを含むページについて全体を確認(外部の開発・運営を含む)
まずはIEコンテンツを含むページがどの程度あるのかを、外部に開発・運営を委託している分も含めて全体調査を行う必要があります。
そこからIEコンテンツを改修するのか、コンテンツ自体を終了させるのかについて計画立案し、必要な改修や動作確認など移行作業を行っていきます。
コンテンツを終了させる
コンテンツの回収には時間、労力などコストがかかります。
コンテンツの内容によっては終了させてしまうのも手です。
また、すぐに終了させてしまう事はできないけれどそれほど長期の利用を見込んでいない場合にはMicrosoft EdgeのIEモードを利用する方法も有効でしょう。
その場合、IEモードでの動作確認とIEモードで閲覧することを利用者に知らせておくことが必要になります。
コンテンツを改修する
コンテンツを継続して利用したい場合、ウェブ標準仕様に基づいたものに改修する必要があります。
コンテンツによってはIEのサポート終了に間に合わない場合もあるかもしれません。
その場合にはMicrosoft EdgeのIEモードの利用を利用者にお願いしていくことが必要になります。
利用者へ周知しておく
日ごろIEを利用している利用者にIEのサポートが終了するという情報が入れば、今後どのような対応が必要か、今利用しているコンテンツはどうなってしまうのか不安になってしまう可能性は容易に考えられます。
コンテンツを提供する側から「今後どのような対応をとるか」の情報があれば、その不安は解消することができます。
コンテンツを終了させるにしても、改修するにしても、利用者へは今後の対応を周知した方が良いでしょう。
サポート終了になってしまう前に対応しよう!
コンテンツの改修など対策には時間や労力が必要なります。
サポート終了後や直前に慌てて対応するのではなく、ぜひ今から計画を立て、慌てずに対応できるようにしていきましょう。