オフィスの移転や社員の増加、ビジネスフォンの故障など、ビジネスフォンを使用していると電話機の増設や入れ替えのタイミングは必ず訪れます。
その際に適切な対応をしないと、後々余計なトラブルや費用が発生する恐れがあります。
この記事では、現在お使いのビジネスフォンの増設を検討されている方に向けて、起こりやすいトラブルや注意点について解説します。
本記事を読むことで事前に注意点を確認することができ、余分な労力や費用がかかるリスクを最小限に抑え、スムーズに増設を進めていただけます。
ビジネスフォン増設の注意点
ビジネスフォンの増設が必要になった時、気を付けなくてはならない点があります。
以下のポイントを押さえて、スムーズに増設を進めましょう。
主装置(PBX)に増設するための空きがあるか
「電話機さえ用意すれば増設はできる」と思われる方も多いのですが、ビジネスフォンの増設はそう簡単ではありません。ビジネスフォン増設のために最も重要なのが、主装置(PBX)に増設するための空き(キャパシティ)があるかどうか、ということです。
ビジネスフォンは家庭用電話機とは違って多くの社員が利用します。
数台~数百台の電話機の設置や、代表番号から各担当部署などに振り分ける必要がありますが、主装置(PBX)はそれぞれ接続できる電話機の数が決まっているため、キャパシティを超える電話機を接続することはできません。
たとえば、Sサイズの主装置(PBX)では10台まで、Mサイズの主装置(PBX)では30台まで、Lサイズの主装置(PBX)では80台まで、拡張ユニットを採用した場合、Lサイズの主装置(PBX)では480台まで…というように、主装置(PBX)のサイズによってキャパシティが異なります。
主装置(PBX)の買い替えをする場合、新しいサイズの主装置(PBX)への各種ケーブル接続や設定変更などの対応や、実際に使える状態にできるまで時間がかかったりと、各種調整やそれに伴う費用も必要になるため、注意が必要です。
また、電話機の増設自体が可能でも、主装置(PBX)内に設置されているユニット(基盤)の接続可能上限を超えてしまうと、主装置(PBX)の買い替えが必要になります。
まずは増設できる「空き」があるかどうか、しっかり確認するようにしましょう。
増設に伴う電話回線の変更が必要か
現在の主装置(PBX)の空き状況や増設できることが確認できたら、現在の電話回線の契約状況について確認します。
電話回線は以下3種類があり、電話回線によって接続できる電話機の数は決まっています。
・アナログ回線
・デジタル回線(ISDN回線)
・光回線(ひかり電話)
主装置(PBX)に増設できる空きがあったとしても、電話回線の対応ができていない場合、実際には電話が使用できないなどのトラブルが起きることもあります。
電話機の数の対応が難しければ電話回線の変更が必要になってきます。
ビジネスフォンは主装置(PBX)と電話機の互換性がないと増設できない
ビジネスフォンの増設では、同じメーカーかつ同じ機種の電話機しか増設できないため、注意が必要です。
他のメーカーとは規格や細かい設定が違うため、違うメーカーのものは原則利用できません。
こうした事情から、もしこれからビジネスフォンを導入や入れ替えを検討されている場合は、将来のビジネス拡大や増設も視野に入れ、接続可能な電話機の台数を考慮の上で選ぶことをおすすめします。
接続が限られた機種を選んでしまうと、将来増設が必要になった時に、追加費用や買い替えの必要が出てくる場合もあるため、事前に検討しましょう。
状況により現在の配線を見直す必要がある
ビジネスフォンを増設する場合には、主装置(PBX)へ接続するケーブルを追加しなければなりません。
オフィスのレイアウトや増設する電話機の配置などによって、配線方式を見直す必要がでてくることがあります。
子機を増設する場合、オフィスのレイアウトに合わせた配線方式の変更を検討する必要が出てくるかも知れません。
配線はスター型やバス型など、オフィスのレイアウトによって最適な配線方法が決まっているため、ビジネスフォン増設の際にレイアウトの変更が必要か、それに伴う配線の見直しが必要かどうか確認しておくと安心です。
まとめ
ビジネスフォンの増設は新規で導入する場合と違って、現在お使いのビジネスフォンの仕様を考慮に入れた上で検討する必要があります。
検討ポイントをしっかり押さえることでトラブルを避け、理想の電話環境を構築することができます。
ビジネスフォンは、毎日の業務に欠かせないツールです。増設作業は専門知識やスキルが必要になるため、プロの工事業者に依頼することが賢明です。
オフィス電話本舗でも、電話回線増設の対応が可能です!
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