ビジネスフォンを導入する際に、電話回線の種類を選ばなくてはならないのをご存知でしょうか?
ビジネスフォンの電話回線には、主に「光回線」と「IP電話」が使われます。
それぞれの回線によって同時通話できるチャンネル数や特徴が異なるため、オフィスの規模や使用状況などを踏まえた上で回線を選ぶことが大切です。
この記事では、ビジネスフォンの回線種類と回線選びのコツについて解説していきます。
電話回線は主に4種類
電話回線には、主に以下の4種類があります。
アナログ回線
ISDN回線
ひかり回線
IP回線
それぞれ詳しく見て行きましょう。
アナログ回線
アナログ回線は、銅線(メタル線)を使用してつなぐ回線方式で、家庭用に多く使用されている回線です。
1回線につき1チャンネル(1着信)であることから、オフィスや工場など、ビジネスでの使用には適していません。
ただし、安定性が高く、停電などの災害時にも使用できる可能性が高いため、万一に備えて一部アナログ回線にしている企業もあるようです。
ISDN回線
アナログ回線と同様に、銅線(メタル線)を使用していますが、伝送方法をデジタル化することによって、1回線2チャンネルの使用が可能になっています。
既存の電話回線を利用するため、屋外工事が不要でコストが抑えらることや、アナログ回線に比べて音声がクリアなこと、一般加入電話の「03」などの市外局番を引き継げることがメリットになります。
一方で、アナログ回線と通話料が変わらないため、長距離電話は高額になることや、回線利用料がアナログ回線より高いというデメリットもあります。
また、インターネットを接続する場合、通信速度が64kbps以下と遅いことも考慮に入れるべきでしょう。
ひかり回線
光ファイバーなどのインターネット通信を利用した電話回線です。
アナログ回線と大きく違うのは、1回線で複数のチャンネルを使用できる点で、複数の従業員が電話を使用するオフィスなどでの利用に適しています。
メリットとしては、月額基本料金がアナログ回線に比べて安く、通話料も距離に関係なく一律(8円/3分)ということでしょう。
さらに国際電話や携帯電話との通話料は加入電話よりも安く、利用料金の削減が期待できます。
一般加入電話の「03」などの市外局番もそのまま引継ぐことができ、高速のデータ通信も可能です。
ただし、回線契約とは別にプロバイダに加入する必要があり、光ファイバーが建物まで導入されていない倍は、別途工事費用がかかるので注意しましょう。
IP回線
IP回線は、一般的に「IP電話」と呼ばれるADSLや光ファイバーなどのインターネット回線を利用する方式の電話です。
簡単に言うとインターネットを通じた電話ができるサービスのことで、インターネットプロトコル(Internet Protocol)と呼ばれる技術を利用して通話を行う方式になります。
従来のアナログ回線の固定電話では、基地局を経由して音声を届けていましたが、IP電話はメールと同じように音声をデジタルデータに変換して相手に届ける仕組みです。現在では、固定電話と同じようにクリアーな通話が可能になっています。
IP電話サービスを利用する大きなメリットとしては、やはり料金面でしょう。
通話相手との距離が遠くなるにつれて料金が高くなるアナログ電話とは違って、IP電話はインターネットを経由しているため、距離に関係なく一律の料金を実現しています。
主にインターネットを接続するプロバイダによって提供されており、固定電話だけでなく携帯電話でも利用できるのも便利な点です。端末によっては、テレビ電話のようなモニターを写しながらの通話も可能です。
注意点としては、IP電話の電話番号はプロバイダにより変わることです。
「050」から始まる11桁の電話番号が付与される050 IP電話の場合は、固定電話の03や06から始まる電話番号は使えません。
0ABJ番号(03や06などの市外局番から始まる10桁の電話番号)を使いたい場合は、ひかり電話や他の光回線サービスが提供するサービスを利用する必要があります。
また、インターネットを介した通話サービスの弱点としては、回線の接続状況によって音声が不安定になったり、切れたりする場合があるということでしょう。
通話品質も含めて比較的安定しているのは、0ABJ番号を使用したひかり電話などのサービスになります。
まとめ
ビジネスフォンの回線の種類と、その特徴について解説しました。
どの回線サービスを選ぶかによって、通話料金や通話品質、使える端末の種類も変わってきます。
また、業種やサービスによっては、現在の電話番号が引き継げるかどうかも重要なポイントになるでしょう。
回線選びは、自社のオフィスの規模や使用状況、利便性など総合的な判断の上で回線を選ぶことが大切です。
どの回線サービスを選んだら良いのか分からない、疑問やお悩みをお持ちの方は、オフィス電話本舗までお気軽にお問い合わせください。
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