会社において電話の果たす役割は、大きいものといえます。
オフィスではビジネスフォンが主流となっていますが、その他にもIP電話が活躍しています。
IP電話はネットを経由で利用されますが、ビジネスの中でも大きな役割を担っているのです。
このようにIP電話はとても便利なのですが、セキュリティの面は大丈夫なのでしょうか。
IP電話について
オフィスによっては、ビジネスフォン以外にIP電話を使用しているところもあります。
まず公衆IP電話ですが、こちらの場合のサーバーは電話の発着信の処理のみを行い、音声データを中継することはありません。
そのため一度発信のセッションが確立されると、音声データはルーター経由で中継されます。
この時、IP電話サーバーを通ることはありません。
そして、インターネット電話は公衆IP電話サービスで行われる専用の中継網をネットに置き換えたサービスです。
インターネット経由でのIP電話を利用している会社も少なくありません。
盗聴の可能性があります
IP電話の場合も、パケットを解析することで盗聴が可能となります。
IP電話というのは、音声をIPパケット経由で中継しています。
そのため、ネットワークから音声パケットをキャプチャーできる装置があれば、IP電話の盗聴も可能なのです。
しかし、中継網は通信事業者が管理していますので、キャプチャー装置の設置は容易ではありません。
また、ルーターや回線装置のセキュリティのレベルも高いので、安全は守られています。
内部からのアクセスに注意してください
このようにIP電話は外部からのアクセス回避はできますが、問題は内部からのアクセスです。
特に企業などで使用している内線IP電話に多く、今では内部犯の問題が深刻化しています。
企業などで使用しているIP電話は、基幹系LANの中にリピータハブを挿入したり、スイッチにあるポートモニタリングを悪用したりすることで盗聴が可能になります。
またインターネット電話の場合はネットが中継網ですので、セキュリティレベルが低いルーターであれば盗聴できる環境は増してしまいます。
そのため、ビジネスフォン以外にIP電話を使用する場合、セキュリティの面に十分注意してください。
セキュリティの面は、設置業者に確認すると良いでしょう。
ビジネスフォンと同様にオフィスで欠かせないIP電話ですが、利用する際はセキュリティに関して特別な注意が必要です。
まとめ
IP電話はインターネット経由ということもあり、盗聴される可能性が高まります。
盗聴は企業にとっても大きな損失に繋がりかねません。
そのため、まずはセキュリティ面をチェックしてみることをおすすめします。
どんなに便利でも、それ自体が悪用されないという保障がないことを、忘れずにいましょう。