そもそもビジネスフォンとは
ビジネスフォンとは、主にオフィスで使われる業務用の電話システムのことで、電話機単体ではなく、主装置(PBX)と専用電話機を組み合わせて使用します。
家庭用電話機は、1台の電話機に親機と子機がついたものが主流となります。
1台の電話機に1回線しか割り当てられていないため、同時に複数の電話がかかってきた場合、片方は通話ができていても、もう片方は話し中になってしまいます。
一方ビジネスフォンは、主にオフィスで利用されるビジネス向けの電話システムです。
電話番号が1つでも、複数の端末をがあれば、契約した回線数で同時に対応することができますし、顧客から電話が入った際に1台が話中でも、違う電話機での通話が可能です。
また、ビジネスフォンであれば、同じ代表番号でも電話機の回線切り替えによって、各部署にスムーズに取り次ぐことができます。
さらに短縮機能や保留・転送機能、スマホとの連携など、家庭用電話機とは異なり、多様な対応が可能です。
ビジネスフォンは幅広いビジネスシーンで活躍しており、効率的なコミュニケーションを実現しています。
ビジネスフォンの費用が高い理由
①導入に欠かせない主装置(PBX)の価格が高い
冒頭でご紹介したように、ビジネスフォンには外線と内線を制御する主装置(PBX)の設置が欠かせません。
家庭用電話機は電話回線コンセントにジャックを差し込めば通話できますが、ビジネスフォンの場合は設置する専用の電話機に加え、この主装置(PBX)を設置する必要があります。
ビジネスフォン導入の費用が家庭用電話機と比べて高額であるのは、この主装置(PBX)の価格が関係しています。
-主装置(PBX)は企業の規模やニーズによって3クラス!
Sタイプ:Sタイプの主装置(PBX)は、主に小規模な企業やオフィス向けに設計されたモデルで、電話回線の収容可能数は4チャンネル(ISDN2回線、アナログ回線4回線)、接続できる電話機台数は10台までになります。
費用の相場は、新品で購入する場合はおよそ20万円~となり、3タイプの中で最も低価格で導入できます。
Mタイプ:Mタイプの主装置(PBX)は、中規模の企業やオフィス向けのモデルです。電話回線の収容可能数は12チャンネル(ISDN6回線、アナログ回線12回線)、接続できる電話機台数は30台までとなります。
初期費用は高めになりますが、高機能なモデルのため、業務効率化が期待できるなど、中長期的には大きなメリットが期待できます。
Lタイプ:Lタイプは、大規模な企業やオフィスに特化したモデルです。電話回線の収容可能数は24チャンネル(ISDN12回線、アナログ回線24回線)、接続できる電話機台数は80台までとなります。
初期費用は高額となりますが、大規模な運用を前提にした運用には、高いパフォーマンスを発揮します。
②設置や配線工事をする必要があるため
ビジネスフォンの導入には、機器の設置・配線・設定を行う必要があり、専門工事業者に電話工事を依頼する必要があります。
家庭用電話なら自分たちで設置するのもありですが、ビジネスフォンの場合は電話線の配線や接続をするのに「工事担当者」という国家資格が必要になるため、電話工事の専門的な知識なくしては難しい工事といえます。
費用相場は機器の設置・設定・配線などを含め、専用電話機1台あたり換算では10,000円~20,000円程度となります。
そのほか作業員派遣費として10,000円~/人がかかるため、電話機の設置台数に応じた工事費及び、人数分の作業員の派遣費が全体の工事費用になります。
もちろん、販売代理店により詳細な単価は異なります。金額に不明点があるときは、算出根拠をしっかり確認しましょう。
コスト削減のコツ4選
1.中古ビジネスフォンを購入する
中古ビジネスフォンを購入する場合は、新品と比較して3分の1~10分の1程度まで導入コストを削減することも可能ます。
中古市場でも多くの機種やブランドが流通しており、最新モデルと比べて、機能的に同等のモデルも見つけられます。
ただし、中古品を購入する際は、機器の動作チェックや保証の有無などを確認することが大切です。保証サービスや信頼性のある業者を選ぶことで、長期的に安定した運用が可能です。
2.販売業者のキャンペーンなどを活用
多くの業者で実施している導入費用の割引や追加機能の無償提供などのキャンペーンを利用することで、初期費用の軽減だけではなく、定期的なサービスを特別価格で利用することも可能です。
キャンペーン内容や適用条件などと併せて、長期的なコストも視野に入れて総合的な判断を行うようにしましょう。
3.リース契約を選択する
リース契約は、ビジネスフォンの初期導入費用を抑えるのに効果的な手段です。
リース契約では、業者がビジネスフォンの各設備を一括購入して、利用者は月々のリース料金を支払います。
初期費用を抑えつつ、最新機種のビジネスフォンを導入できるのが大きなメリットになります。
リース期間終了後には新しい機種へ更新して常に最適な通信環境を維持することが可能ですが、総額費用が高くなるケースがあることや、リース期間中に途中で解約できないというデメリットもあります。
契約前に、契約内容やリース料金、サポート内容をしっかりと確認しましょう。
4.クラウドPBXを導入する
クラウド型ビジネスフォンは、インターネットを利用したサービスとなり、物理的なPBX(主装置)の設置は必要ありません。
インターネット環境があれば、従来のビジネスフォン同様に複数の外線や内線を利用することができ、さらにスマホやPCを電話機として使えるのが大きな特徴です。
主装置(PBX)の購入と設置が不要なため、初期費用を大幅に削減することができ、インターネット接続があれば、どこからでも電話サービスを利用できる柔軟性が魅力です。
しかし、通信の品質やセキュリティについては業者の信頼性やサービス内容を十分に確認する必要があります。
クラウドPBXを導入する場合は、業務の規模や内容に適したサービスを選びましょう。
まとめ
ビジネスフォンの費用は家庭用電話機に比べると高額と言われますが、業務をスムーズに進めるために欠かせない仕組みや高機能が備わっているためです。
高額な初期費用や運用コストが引っかかり導入を躊躇される企業も少なくありませんが、コスト削減をしながら導入することも可能です。
今回は、コスト削減するための4パターンをご紹介させて頂きましたが、ビジネスフォンを使用するオフィスの規模やニーズに合わせて最適な導入方法を検討することが大切です。
自社に適したビジネスフォンや導入方法を検討されている方、どんな導入方法が良いかわからないという方は、ぜひお気軽にオフィス電話本舗までお問い合わせください!御社のニーズに合った、ベストなプラン選びのお手伝いをさせて頂きます!