ひかり電話とは?
ひかり電話とは、NTT東日本/NTT西日本が提供する光ファイバー通信サービス「フレッツ光」を利用したIP電話サービスのことを言います。ひかり電話は、2019年に固定電話の契約数を初めて上回り、その後も契約数を伸ばし続けています。
インターネットの需要が高まる中、光回線サービス「フレッツ光」の契約数増加に伴い、合わせて利用できるひかり電話に移行する方が増えている傾向にあります。
本記事では、ひかり電話の導入を検討されている方に向けて、ひかり電話の特徴やメリットについて、また、デメリットや導入の注意点について詳しく解説します。
ひかり電話の仕組み
ひかり電話では、電話機で話した音声が、電話機→VoIP→ブロードバンドルーター→回線終端装置(ONU)→IP網というルートで相手に伝わります。
VoIP装置で音声をパケットへ変換し、ブロードバンドルーターを介して回線終端装置(ONU)へつなぎます。
ブロードバンドルーターはインターネットを使うためのモデムです。回線終端装置(ONU)は電話機などの端末機器をネットワークへ接続する役割をし、IP網(インターネット)を通して相手へ音声を伝える仕組みです。
交換局を経由する固定電話は、時間と距離によって通話料が決まりますが、ひかり電話は交換局を経由しないため、その分、通話料が安くなるのです。
今まで固定電話を引く際には「NTT加入電話」が一般的でしたが、最近ではひかり電話の契約数は年々増加しており、2014年の契約数は1,600万回線を超えています。
個人事業主や法人の利用している固定電話回線の調査では、ひかり電話の導入率は60%以上にものぼります。
ひかり電話のメリット
一般的な固定電話の使用には電話加入権を購入する必要がありますが、ひかり電話は電話加入権を購入する必要がないため、導入時の初期費用を抑えることができます。
さらに、ひかり電話の月額料金・通話料金はいずれも固定電話より安いのが特徴です。
ひかり電話の基本料金は514円~、ブロードバンドルーターのレンタル料金は月額300円~ですが、固定電話の基本料金は1,500円~となり、ルーターのレンタル料金を入れてもひかり電話の方が割安です。
ひかり電話は通話料金も断然お得です。
一般的な固定電話は市内通話が9.3円/3分、県内・市外通話が22円~44円/3分、県外通話が44円/3分なのに対して、ひかり電話は通話先の地域を問わず8.8円/3分で使用可能です。
特に発信業務が多い会社や市外や県外への通話が多い場合は、ひかり電話へ切り替えることで電話料金を節約できます。
110番(警察)や119番(消防)も対応!フリーダイヤルも設置できるので安心
同じく安価で導入できるIP電話を検討される方も多いですが、一般的なIP電話は緊急通報番号が使用できません。
その点、ひかり電話は110番や119番などの緊急通報をはじめ、0120や0800から始まるようなフリーダイヤルへの発信も可能です。
インターネット回線は通信速度が高速な光回線を使用するため、固定電話と同じ音声品質を保っています。
かけてきた相手の電話番号が表示されるナンバー・ディスプレイや、番号非通知の着信を拒否できるナンバー・リクエストなど、各種付加サービスも選択可能です。
ひかり電話のデメリット
ひかり電話のデメリットとしては、停電時に使用できないという点が挙げられます。
使用にはインターネットへ接続が必須のため、インターネット回線の混雑や回線が不安定な場合も、やはり使用が難しくなることがあります。
また、ひかり電話の使用には光回線の契約が必須条件になります。光回線を契約していない場合は、まず現在の固定回線を光回線へ変更しなければなりません。
ひかり電話単独の契約も難しく、契約は光回線+ひかり電話というセット販売のみになるため、インターネットを使用しない場合は、固定電話よりも割高になってしまいます。
まとめ
ひかり電話の特徴とメリット・デメリットについて解説しました。
音声品質をはじめ、緊急通報の発信やフリーダイヤルなど、固定電話と同様のサービスを受けながら低価格で導入できるひかり電話はメリットも多いですが、インターネット障害や停電などに弱く、契約内容が限られるというデメリットもあります。
インターネットの使用の有無や予算、また、サービス内容など、しっかりと見極めて導入することをおすすめします。
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