オフィスや事務所などで使用されるビジネスフォンは「多機能電話機」とも呼ばれ、外線・内線や保留、転送など多くの機能が搭載されており、さまざまなタイプの電話機がラインナップされています。
ビジネスフォンにはもちろん、(子機だけで通話可能な)コードレスタイプの電話機もあります。
コードレス型ビジネスフォンを導入することで、通話をしながら移動や作業ができるようになり、業務効率化につながったり、省スペース化によりレイアウト自由度が上がるなどのメリットも期待できます。
この記事では、コードレス型ビジネスフォンの種類や選ぶ時のポイントについて解説します。
コードレス型ビジネスフォン導入時の目安が分かる内容になっているので、コードレス化に興味がある企業担当者の方はぜひ参考にしてください。
ビジネスフォンのコードレス電話機は3種類
ビジネスフォンのコードレス電話機には、次の3種類があります。それぞれの特徴についても見て行きましょう。
・カールコードレス電話機(卓上型)
・アナログコードレス電話機(子機型)
・デジタルコードレス電話機(PHS型)
カールコードレス電話機(卓上型)
カールコードレス電話機(卓上型)は、受話器の部分がコードレスになったビジネスフォン専用の電話機です。
受話器と本体を結ぶくるくるしたコードがないタイプで、以下のような特徴があります。
・受話器部分のみがコードレス化されていて、ビジネスフォンと同様に操作ボタンが搭載されている
・アンテナ通信によって、電波の届く範囲内(主にデスク周辺)での受話器の持ち運び・使用が可能
・充電が必要。通話が少なければ1日程度は使用可能だが、フル充電には半日~1日かかる
通信は、現在では主にBluetoothや1.9GHz帯DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)準拠方式で行われ、障害物があっても10m以内の通信が可能で、子機と同じような感覚で持ち運びができます。
搭載機能は従来のビジネスフォンと同じで、操作も簡単です。外線や内線の通話から保留転送、電話の取り次ぎなど、有線のビジネスフォンと同じ感覚で使用できます。
とても便利な電話機ですが、充電が無くなると使用できないため、充電を忘れないようにしましょう。
充電池も消耗品です。もし充電がしにくくなってきたり、通話が切れてしまうなどの不具合が起きた場合は、速やかに充電池の交換することをおすすめします。
アナログコードレス電話機(子機型)
アナログコードレス電話機(子機型)は、アナログ信号を使った完全コードレス型のビジネスフォン子機で、アンテナ1つで広範囲をカバーできるため、アンテナから最大で300mほど離れた場所まで電波を届けられます。
アナログコードレス電話機(子機型)には、以下のような特徴があります。
・おおよそ半径50mでの通話が可能。障害物など遮蔽物がなければ、300m位まで可能とされている
・受話器だけでなく本体自体がコードレスのため、比較的移動がしやすい
・遮蔽物がある場合は、通話範囲が狭くなる
デジタルコードレス電話機(PHS型)よりも費用が安いため、低コストで導入できるのがメリットです。
ただし、蛍光灯や電子レンジといった他の電気製品の影響を受けやすいため、音質はさほど良くないというデメリットもあります。
自社の目的や利用環境に応じて、検討すると良いでしょう。
デジタルコードレス(PHS型)
デジタルコードレス電話機(PHS型)とは、デジタル通信でアンテナと子機をつないで通信します。
「PHS」とも呼ばれるデジタルコードレス電話機は、高機能な完全コードレス子機で、広範囲を移動しながらの通話が可能です。
デジタルコードレス電話機(PHS型)の特徴は、以下の通りです。
・ビジネスフォン主装置(PBX)に接続されたPHSアンテナから電波(デジタル信号)を受信
・PHSアンテナの範囲内であれば、どこからでも自由に内線通話が可能
・PHSアンテナ1台につき複数の電話機の導入が可能(マルチゾーンの場合)
・高機能のためコストは高め
最大のメリットとしては、オフィス内にPHSアンテナを複数設置することで、広範囲の通話をカバーできる点でしょう。
導入コストは高めですが、倉庫やフロアに分かれた事務所など、広範囲の行き来が多いオフィスや企業で活躍しています。
コードレス電話機を選ぶときのポイント
コードレス電話機を選ぶときに、次の3つのポイントを押さえることで、自社のニーズを満たしたビジネスフォンを見つけることができます。
利用する人数や台数から選ぶ
ビジネスフォンは、種類によって配線数や接続できる台数が異なるため、使用する人数や台数を考慮に入れて選ぶこごが大切です。
将来的に人員を増やす予定がある場合、台数が足りなくなると、機種入れ替えや新しいプランに変更するのは手間や費用がかかります。
とはいえ、接続可能台数が多いほど当然コストもかかります。今後の予定も考えた上で、企業の規模や利用する人数に合った機器を選びましょう。
予算から選ぶ
コードレス型電話機を選ぶ際には、通常のビジネスフォンと同様に、価格や予算といったコスト面も重要です。
ビジネスフォンは、コードの有無にかかわらず、機種によって価格差があります。
電話機だけでなく、主装置(PBX)やアンテナなどの周辺機器や設置工事にもコストがかかるため、予算と自社に必要な機能を考慮しながら、種類や機種を検討しましょう。
価格を重視するのであれば、中古の購入も選択肢の一つですが、「故障しやすい」「すでに製造終了になっていて修理ができない」「メンテナンスやサポートが受けられない」という場合もあるので、注意が必要です。
購入(新品・中古)以外にも、リース契約という手段もあります。
初期導入費用をかけたくない、定期的に新しい機種を導入したい、経費として計上したい、という場合は検討すると良いでしょう。
※リースについてもっと知りたい方は、こちらで詳しく解説しています。
https://www.officedenwa-h.com/blog/lease-cost-standard-point/
https://www.officedenwa-h.com/blog/bp-lease-merideme/
電話機の機能から選ぶ
「コードレス電話機」と言っても、さまざまな機種や機能があります。
コードレス電話機を選ぶときには、操作の利便性や機能面に優れているかどうかも視野に入れましょう。
使用できる範囲や、障害物の有無によって通話に問題が出ないかなど、オフィスの環境を考慮に入れた検討が必要です。
また、自動音声などの機能や防水など、製品やメーカーによっても搭載している機能が異なります。
自社にどんな機能が必要か、どんな風に使いたいか、考慮した上で選びましょう。
まとめ
ビジネスフォンのコードレス電話機といっても、さまざまな種類があることがお分かり頂けたと思います。
コードレス電話機は、中規模以上のオフィスや工場をはじめ、多くの企業で人気がある便利なビジネスフォンです。
オフィス電話本舗でも、各種コードレス電話機のお取り扱いをしております。
販売・設置工事はもちろん、経験豊富なスタッフがアフターサポートもしっかりさせて頂きます。
コードレス電話機の導入や入れ替えを検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ビジネスフォンをコードレス化するメリット・デメリットについては、こちらで詳しく解説しています。併せて参考にしてください。
https://www.officedenwa-h.com/blog/businessphone-cordless-point/