オフィスで使われているビジネスフォン。
ビジネスフォンを導入する際、家庭用電話機と同様に、自分で設定や工事することはできるのでしょうか?
オフィスの新設にあたって、ビジネスフォン(電話機・主装置・交換機など)を購入したので、設置や工事などを社内のスタッフで対応しようと検討している方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げますと、ビジネスフォンの設置工事は、専門の業者に依頼する必要があります。
新たに電話回線を引く場合、外にある電柱から建物内部まで配線工事を行なったり、オフィス内の決まった場所でビジネスフォンが使えるように、引き込んだ回線をきちんと配線する作業も必要です。
また、ビジネスフォンは利用用途やフロア毎に、「内線転送」や「代表番号登録」などの設定が必要となります。
多くのビジネスフォンの中で「1台だけ使えなくなった」というケースなら、電話機一台のみの「故障」もしくは「配線の断線」などが考えられ、電話機の買い替えやLANケーブルを交換することで対応できるかもしれません。
逆に言えば、こういった軽重な作業以外のほとんどの工事は、専門業者に任せる必要があります。
電話工事には資格が必須
上で述べた通り、ビジネスフォンを実際に運用できるようにするには、専門業者に設置工事を依頼する必要がありますが、実は電話工事を行うには資格が必要です。
国家資格である「工事担当者」を保有する人が工事を行うか、もしくは監督することが義務付けられており、資格を保有していない人が工事を行うことは違法であると、法律により定められています。
違反した場合は懲罰が課せられるため(電気通信事業法第180条が適用)、仮に知識があったとしても、勝手に工事をすることは控えましょう。
ビジネスフォン電話工事の流れ
では、実際にビジネスフォン工事をするには、どんな手順を踏めば良いのでしょうか?
ビジネスフォンの電話工事の流れについて、見て行きましょう。
-電話回線の手配
新たにNTTなどへ電話回線、インターネット回線の申込を行います。
目安としては、工事予定日の一か月前にしておくと安心です。
-工事費用の見積もり
ビジネスフォンの機器と工事の見積を出してもらいます。
こちらも一か月前が目安で、電話回線の依頼をもとに工事業者に見積を依頼しましょう。
実際にビジネスフォンを使用するためには、電話機本体と主装置(PBX)が必要になります。
(家庭用電話機を利用する場合は、主装置(PBX)は不要)
導入の仕方は、購入・リース・レンタルの3種類があり、購入の場合は新品・中古から選ぶことができ、新品だと一般的に高額に、中古だと割安になります。
初期費用を抑えたい場合は、リース・レンタルの月々の支払のみで導入できる方法も広く利用されています。
見積を出してもらうにあたり、電話機が何台必要になるか?必要な回線数はどのくらいになるか?自社のビジネスフォン運用にどのような機能が必要か?ということを把握する必要があります。
また、オフィスのフロア数やレイアウト、会議室や他、電話機が必要な部屋について確認しておくことが大切です。
-工事の依頼
工事の依頼にあたり、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
・依頼したい工事内容の把握(より正確な見積を出してもらえる)
・見積書が分かりやすいか(工事一式などでなく、項目毎に分かれているか)
・オフィスから近い工事会社を選ぶ(何かあった時に対応してもらいやすい)
・アフターフォローの内容について(電話機や回線のトラブルが発生した際に重要)
-工事日の確認
NTTなどの回線事業者による配線工事とビジネスフォンの設置工事(機内交換機(PBX)を設置する工事)の日程調整をします。
-工事日当日
当日はNTTなどの回線事業者とビジネスフォンの業者が来て対応してくれますが、工事に際して調整が必要になったり、現場で何かあった場合は対応や指示が必要になるため、必ず工事立ち会いはする必要があります。
-作業完了
実際にビジネスフォンが繋がるか、問題なく機能が使えるか?
動作確認の立ち会いをして作業完了となります。
まとめ
オフィスで活躍してくれるビジネスフォンは、主装置(PBX)が社内外と円滑に連絡を取るための重要な役割を果たしているため、いい加減な工事をしてしまうと、通信障害などその後のトラブルの原因になりかねません。
ビジネスフォンの工事や設定は、信頼できる工事業者に依頼しましょう。
オフィス電話本舗でもビジネスフォン購入から工事まで、一括で承ることができます。
無料でご相談も可能ですので、どうしようかお悩みの方は、ぜひオフィス電話本舗にお気軽にご相談ください。