コンピュータウイルスだとわかっているプログラムを自分のプログラムパソコンにコピーして、それをわざわざ実行して被害にあうユーザーはまずいないでしょう。
知らないうちにパソコンにプログラムがコピーされていて、知らずに実行してしまって被害にあうということがほとんどであると思います。
それではウイルスはどこから侵入してくるのでしょうか?答えは簡単です。どこからでもコンピュータウイルスは侵入します。
ウイルスといっても通常のソフトウェアと同じです。コンピュータの実行結果が有益か有害かの違いがあるだけです。
ですから、通常のソフトウェアがパソコンにコピーされる形と全く同じ経路でウイルスはやってきます。皆さんは必要なプログラムファイルはどこから入手するでしょうか?
恐らく、インターネット上のWebサイトやFTPサイトから入手することも多いでしょう。
皆さんが有益なプログラムだと思っているでダウンロードしたそのプログラムがウイルスである可能性は誰も否定できません。必要なプログラムがメールの添付ファイルとして友人から送られてくる場合もあるでしょう。
それが友人の名を騙って、別の人物、あるいはウイルス自身から送られてきたウイルスファイルかもしれません。実際その友人から送られてきたファイルであっても、その友人のパソコンがウイルスに感染しているかもしれません。
友人には悪意がなくても、その友人が信頼できる人でもウイルスファイルが送られてくる可能性があるのです。
近年、特に問題となっているランサムウェア(ユーザーのファイルを勝手に暗号化し身代金を要求してくるプログラム)の主な感染経路はメールによるものです。
ファイルを他のユーザに送る手段はメールだけではありません。
MSN MessengerやYahoo!メッセンジャーといったインスタントメッセージソフトでもファイルを送る事は可能です。これらを使って送られてきたファイルがウイルスである可能性も充分あり得るのです。
ひと昔前に流行ったWinnyやWinMXといったファイル交換ソフト経由でウイルスを入手してしまう恐れもあります。ファイル交換ソフトでは、ファイル名を頼りに欲しいソフトウェアを検索する場合がほとんどだと思われます。
ウイルスがトロイの木馬の性質を持つ場合、つまり、ファイルを騙っている場合や、ソフトウェアにウイルスが感染している場合には、ウイルスファイルを入手することになってしまうのです。
ファイル交換ソフトやウェブサイトの掲示板、ネットニュースなどは匿名性が高いために、誰がそのファイルを行ったのか分かりません。そういうところではウイルスファイルが置かれている可能性は特に高いと考えた方が良いでしょう。
誰が運営しているのかわからないWebサイトやFTPサイトも同様です。