こんにちは、オフィス電話本舗Mです。
DXという言葉が広がり、DX推進に取り組み始める企業が増えてきました。
一方で、何から始めればよいのかわからず手を付けられないという企業もまだまだあるかと思います。
どちらの企業にもおすすめなのが、DX推進指標の活用です。
今回はそんなDX推進指標について、IPA NEWS 8月号の特集を参考に解説します!
参考元:IPA NEWS 8月号
DXとは
DXとは、略さずに記載すると、デジタルトランスフォーメーションとなります。
データとデジタル技術を活用し、変化する顧客や社会のニーズに応え、企業自体もより良く変革していこうとする目標のことです。
詳しくは「DX推進に必要なのは、外部変化をリスクではなくチャンスととらえる視点!」の記事でも取り扱っていますので、こちらもご覧ください。
DX推進指標とは
DX推進指標とは、経済産業省がとりまとめた、デジタル経営改革のための評価指標です。
全部で35項目あり、その内容は以下の2つから構成されています。
- DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標
(「DX推進の枠組み」(定性指標)、「DX推進の取組状況」(定量指標)) - DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築に関する指標
(「ITシステム構築の枠組み」(定性指標)、「ITシステム構築の取組状況」(定量指標))
引用元:デジタル経営改革のための評価指標(「DX推進指標」)を取りまとめました (METI/経済産業省)
各項目については、レベル0〜レベル5の6段階で評価することができます。
各レベルには以下の基準が定められています。
レベル0 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 | レベル5 |
---|---|---|---|---|---|
未着⼿ (経営者は無関⼼か、関⼼が あってもも具体的な取組に⾄って いない) |
⼀部での散発的実施 (全社戦略が明確でない中、 部⾨単位での試⾏・実施に留 まっている) | ⼀部での戦略的実施 (全社戦略に基づく ⼀部の部⾨での推進) | 全社戦略に基づく 部⾨横断的推進 | 全社戦略に基づく 持続的実施 (定量的な指標等による 持続的な実施) | グローバル市場におけるデジタ ル企業 (デジタル企業として、グローバ ル競争を勝ち抜くことのできるレ ベル) |
さらに、これらのレベルに値する具体的な目安も項目ごとに示されています。
例:DX推進の枠組みにおける、ビジョン『データとデジタル技術を使って、変化に迅速に対応しつつ、顧客視点でどのよう な価値を創出するのか、社内外でビジョンを共有できているか。』について
レベル0 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 | レベル5 |
---|---|---|---|---|---|
ビジョンが提⽰されていない。 | ビジョンは提⽰されているが、現 場の取組はビジョンに紐づいて ⾏われているとは⾔えない。 | ビジョンが明確に提⽰され、⼀ 部の部⾨での取組がビジョンに 整合的に進められている。 | ビジョンが明確に提⽰され、全 社での取組がビジョンに整合的 に進められている。 | ビジョンが明確に提⽰され、全 社での取組が、ビジョンの達成 度合いで評価するモニタリングの 仕組みにより、持続的に進めら れている。 | ビジョンがグローバル競争を勝ち 抜くことができるものとなってお り、全社での取組が、グローバル 競争で勝ち抜くとの認識の共有 の下に、持続的に進められてい る。 |
上記2つの表の引用元:【別紙】DX推進指標|産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進 (METI/経済産業省)
画像引用元:【別紙】DX推進指標|産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進 (METI/経済産業省)
評価方法
DX推進指標は、自己評価が基本の使い方となっています。
経営者や関係者で話し合って評価を作成することで、認識の共有が行えるようになります。
また、話し合いの前に個々で評価を一度してから、その結果を持ち寄って話をすることで、個人間のギャップの認識にもつなげることができます。
自己評価したデータは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)に提出すると、IPAで収集されたデータに基づいた分析、比較が可能になるベンチマークが作成されます。
画像引用元:「DX推進指標」リーフレット|DX推進指標 自己診断結果入力サイト:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
DX推進指標の活用方法とメリット
活用方法①:現状と次にするべきことを共通認識に
DX推進指標を、経営者、各関係者と情報共有しながら作成し、その結果と次にするべきことを社内で共有することで、社内全体の共通認識にすることができます。
活用方法②:定期的に評価し、進捗管理として
DX推進指標という基準を活用することで、今の自社の状況を可視化できます。
一年ごとや半年、期ごとなどに見直すことで、その時々の状況を可視化、比較することができ、進捗管理に役立てることができます。
活用方法③:ベンチマークを入手し、社会の変化にも対応
IPAに自己診断を提出すると、IPAに収集されたデータと比較できるベンチマークが作成できます。
そのベンチマークを見れば、全国や業界内でDXにおいて自社がどのような位置にいるかがわかり、社会の変化に対応していく指標としても役立ちます。
自己診断の提出先は以下のサイトです。
DX推進指標 自己診断結果入力サイト:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
DX推進、何からすれば良いか悩んだら
DX推進はIT部門だけではなく、経営者を始め、様々な部署と連携し、企業全体で進めていきます。
その内容も多岐にわたり、何から始めればいいかわからない、始めたはいいもののこれであっているかが不安という方も多いのではないでしょうか?
そんな時には具体的に現在の状況と、次にやるべきことが見えてくるDX推進指標の活用がおすすめです。
さらに、専門家の知識に頼りたいという場合には、DX推進に広く深い専門知識を持ったDXアドバイザーへのご相談もおすすめです。
DXアドバイザーは、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会が認証する資格です。
DX推進について、なにをどうやってすればよいかという企業の悩みに寄り添い、その企業に合った目標とその対策を一緒に考えてくれる存在です。
オフィス電話本舗を運営している株式会社FISソリューションズは、社員40名がこのDXアドバイザーの資格を持っています。
また、社員がDXアドバイザーとしての活動ができるよう、管理、監督、環境の整備をしている、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会が認定した認証支援事業者でもあります。
DX推進についてお悩みの方はぜひお気軽にオフィス電話本舗までお問い合わせください。