こんにちは。オフィス電話本舗新人のMです。
初期費用の削減やテレワークの推進をする上で最近話題になっている「クラウドPBX」ですが、具体的にどんなものなのかご存知ですか?
クラウドPBXとは何なのか、ビジネスフォンとどう違って、どちらを導入するのがいいのか…。
今回はビジネスフォンとクラウドPBXを比較し、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
クラウドPBXとは?
まずはPBXについてご説明します。
PBXとは、複数の外線と内線をつないだり、内線同士をつないだりしているビジネスフォンの小型の交換機のことです。主装置とも呼ばれています。
従来のビジネスフォンではこのPBXは電話回線を利用し、オフィスに設置しています。
このPBXをインターネットのクラウド上に設置したのがクラウドPBXです。
ビジネスフォン本体を購入しなくても社員個人のスマートフォン等にアプリを入れて使用することができ、その手軽さ、便利さから今注目を集めています。
ビジネスフォンとクラウドPBXを比較!その①費用
初期費用
初期費用はビジネスフォンとクラウドPBXのどちらが抑えられるかというのは、実は契約によります。
ビジネスフォンを購入する場合と比べると、クラウドPBXの方がPBX本体の費用、工事費用がかからないため圧倒的に安いです。
クラウドPBXの初期費用としては、登録料やシステム手数料などで10,000~50,000円程が相場になります。
ビジネスフォンを購入する場合の初期費用相場は、20~100万円と事業所の規模や導入台数により大きく変動します。詳しく知りたい場合は一度見積をとってみるのがおすすめです。
ぜひオフィス電話本舗へお気軽にご相談ください。お問い合わせはコチラ
ビジネスフォンの導入で初期費用を抑えたい場合には、リース契約という方法があります。リース契約については当ブログの「ビジネスフォンのリースをわかりやすく解説してみた」のページで解説しておりますのでぜひご覧ください。
ランニングコスト・月額
月額の費用に関しては、ビジネスフォン、クラウドPBX共に回線数やオプションによって違うため、自社に合った料金を見積を取って比較するのがおすすめです。
通話料金に関しては、クラウドPBXの方がインターネット回線を利用するため遠方の電話程ビジネスフォンより安いと言われています。
ただし、後にも書きますがクラウドPBXは途中で途切れる、ノイズが入るなど音質が不安定になることがあります。
遠方との電話では直接会うことが難しい分、電話で重要なやりとりをすることも多いと思いますので、料金だけで決めてしまわないことをおすすめします。
ビジネスフォンとクラウドPBXを比較!その②導入スピード
ビジネスフォンとクラウドPBXでは、クラウドPBXの方がすぐに導入することができます。
サービスにもよりますが、クラウドPBXは工事が不要、手持ちのスマートフォンで使えるため、申し込み翌日にはすぐ使えるようになるサービスもあります。
ビジネスフォンはPBXや配線の工事が必要なため、オフィス電話本舗では新設の場合最短でも3週間程時間をいただいており、一か月前にはご相談をお願いしております。
その分お客様の会社に合った最適な電話機を、最適なレイアウトで配線工事いたします。
ビジネスフォンとクラウドPBXを比較!その③通話の安定性
業務で電話を使用する際に大事なのが安定性です。
つながりにくい、会話が途中で途切れるといった状況があると、双方に大きなストレスがかかります。
通話の安定性に関しては、ビジネスフォンの方が安定しています。
クラウドPBXの場合、「つながりにくい」「ノイズが入る」「通話が途切れる」「ハウリングする」といった不安定な状況になることがあります。
これはインターネット回線を使用しているため、スマートフォン等端末の使用状況やクラウドPBXを提供するサービス業者の状況によって変化します。
端末の使用状況では、お昼など通話が集中しやすい状況や、人込みなど回線が混んでいるときに不安定になりやすいとされています。
サービス業者の場合では、アクセスが集中している場合やサイバー攻撃などを受けた際に不安定になることがあります。
ビジネスフォンとクラウドPBXを比較!その④その他メリット・デメリット
ビジネスフォンのメリット/クラウドPBXのデメリット
・電話番号の引継ぎ・新規電話番号
ビジネスフォンは電話番号の引継ぎが容易ですが、クラウドPBXの場合市外局番を引き継げない場合があります。
新規に電話番号を取得する際も「03」など市外局番の取得がクラウドPBXではできず、「050」からの番号になることがあります。
こちらはサービス会社やプランにもよりますので、希望がある場合には契約の前に確認が必要です。
・緊急通話(110、119)や時報などへの発信
緊急通話(110、119)や時報、ナビダイヤルなどへの発信も、ビジネスフォンでは可能ですがクラウドPBXではできない場合があります。こちらもサービス会社やプランにもよりますので、希望がある場合には契約の前に確認が必要です。
・セキュリティ対策
ビジネスフォンではオプションをつけたり機器を設置したりと、自社でセキュリティを向上させることができます。しかし、クラウドPBXではサーバーを設置しているサービス業者に依存することになります。
また、クラウドPBXで個人のスマートフォンを使用している場合、ウイルス感染や情報漏洩のリスクが高まるため、対策が必要です。
ビジネスフォンのデメリット・クラウドPBXのメリット
テレワークでの利用
クラウドPBXの大きなメリットはインターネット回線を使っており社外でもスマートフォンを同じように使えるため、テレワークの利用に向いています。
ビジネスフォンは基本的にはオフィスで使うようになっていますが、転送機能やボイスワープ機能などを使ってテレワークでも利用可能です。また、IP-PBXというオフィスにPBXを設置しながらインターネット回線も利用できるタイプではテレワークでも様々な機能を便利に使うことができます。
テレワークとビジネスフォンについては当ブログの「ビジネスフォンを利用してテレワーク推進!【IP-PBX、クラウドPBX、どこでもホンとは?】」で詳しくご紹介しておりますので是非ご覧ください。
・災害時の利用
ビジネスフォンはPBXがオフィスにあるため、オフィスが火事や地震などで被災し、PBXが壊れてしまった場合には機能が利用できなくなります。
クラウドPBXはクラウド上にPBXがあるため、オフィスが被災してもサービス業者のサーバー等が無事な場合は機能を利用することができます。
ただ、ビジネスフォンもリース契約により動産総合保険が使えれば、保険金を受け取ることができるため、復旧が非常に困難というわけではありません。
手軽に使いたいならクラウドPBX、安心して使いたいならビジネスフォンがおすすめ
ビジネスフォンとクラウドPBXの比較をまとめると以下のようになります。
ビジネスフォン | クラウドPBX | |
---|---|---|
費用(初期費用) | 高い (リース契約で抑えることも可能) |
安い |
費用(ランニングコスト) | オフィスの使用状況による | |
導入スピード | 約1か月前後~ | 約1週間以内 |
安定性 | 安定している | 不安定である |
メリット |
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デメリット |
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ビジネスフォンかクラウドPBX、どちらを導入するかは自社に合ったサービスを選択することが重要です。
手軽に利用を始めたい、電話ではあまり重要なやりとりをしないという場合には、初期費用があまりかからず導入スピードも早いため、クラウドPBXがおすすめです。
安定した通話がしたい、セキュリティ対策をしっかりしたいなど業務上電話が重要な役割を担っている場合には、ビジネスフォンの方が安心して利用できるため、ビジネスフォンがおすすめだと思います。
「自社にはどちらが向いているんだろう?」「ビジネスフォンにしたいけどいくらかかるんだろう?」など疑問の方は、どうぞお気軽にオフィス電話本舗までご相談ください。